両面原稿をADFに通しても、ファイルに表面しか保存されない場合、通常はスキャナーの故障ではありません。OKI MB472、MB492、MB562は両面スキャンに対応していますが、新しいジョブではこの機能が無効になっている場合があります。両面スキャンは、実際にスキャンを開始する場所で有効にする必要があります。
ADFは自動原稿送り装置です。OKIの日本語インターフェースおよびマニュアルでは自動原稿送り装置という名称が使用されています。対象機種には反転式の自動原稿送り装置が搭載されており、片面を読み取った後、装置内部で原稿を反転させて裏面をスキャンします。
両面モードを有効にする場所
メール、共有フォルダー、USBメモリーへスキャンする場合は、複合機の操作パネルで設定します。Windowsからスキャンを開始する場合は、パソコン上のアプリケーションでスキャン元と両面モードを選択します。コピーには、操作パネルの「両面」設定を使用します。これらの設定のいずれかを変更しても、他の2つが自動的に有効になることはありません。
この手順が対象となる機種
この手順は、次のモノクロ複合機を対象としています。
- OKI MB472dn、MB472dnw、MB472w;
- OKI MB492dn;
- OKI MB562dnw;
- OKI ES4172LP MFP、ES4192 MFP;
- OKI ES5162 MFP、ES5162dnw、ES5162LP MFP。
OKI MB472は3.5インチ画面付きのボタン式操作パネルを使用します。MB492とMB562にはタッチパネルが搭載されています。そのため、以降の操作はこれらの機種ごとに分けて説明します。
原稿を準備してADFの動作を確認する
操作を行う場所: ADFの給紙トレイ。ここではまだWindows、ドライバー、スキャンアプリケーションは使用しません。
- 最初のテストには、普通紙の平らな両面A4用紙を1枚使用します。
- 原稿にクリップ、ホチキス針、ラベル、破れ、大きな折れ、乾いていないインクがないことを確認します。
- 原稿をADFに表面を上向きにしてセットします。
- 原稿が縦向きの場合は、左端からADFに入るようにセットします。
- 原稿が横向きの場合は、上端からADFに入るようにセットします。
- サイドガイドを用紙の端に正確に合わせます。ただし、用紙が曲がるほど強く押さえないでください。
確認しやすくするため、用紙の両面に「表」と「裏」と書いておくと便利です。スキャン後、両面が読み取られたか、画像の向きが正しいかをすぐに確認できます。
A6サイズの制限
A6原稿の自動両面スキャンには対応していません。確認には通常のA4用紙を使用してください。破損した原稿、丸まった原稿、貼り合わせた原稿、厚すぎる原稿もADFに通さないでください。
手順1. OKI MB472で両面スキャンを有効にする
操作を行う場所: 複合機のボタン式操作パネル。この方法は、操作パネルからメール、共有フォルダー、またはUSBメモリーへスキャンする場合に使用します。
- 両面原稿をADFに表面を上向きにしてセットします。
- 物理ボタンのSCAN(スキャン)を押します。
- 矢印ボタンを使用してScan Menu(スキャンメニュー)から必要なスキャン方法を選択し、OKを押します。
- 選択した方法に応じて、メールアドレス、共有フォルダーのプロファイル、またはその他の宛先を指定します。
- 矢印ボタンでScan Setting(スキャン設定)を選択し、OKを押します。
- Duplex Scan(両面読取)を選択し、OKを押します。
- Long Edge Bind(長辺とじ)またはShort Edge Bind(短辺とじ)を選択します。
- OKを押します。
- START(スタート)ボタンを押してスキャンを開始します。
Duplex Scan(両面読取)の工場出荷時の設定はOFF(オフ)です。そのため、ADF自体が正常でも、新しいジョブでは表面しか読み取られない場合があります。
手順2. OKI MB492とMB562で両面スキャンを有効にする
操作を行う場所: 複合機のタッチパネル。この設定は、操作パネルから送信するジョブに適用されます。
- 両面原稿をADFに表面を上向きにしてセットします。
- タッチパネルでスキャンを押すか、物理ボタンのSCAN(スキャン)を押します。
- 保存方法として、スキャン To メール、スキャン To 共有フォルダー、またはスキャン To USBメモリーを選択します。
- 宛先、共有フォルダーのプロファイル、または接続したUSBメモリーを選択します。
- メールへスキャンする場合は応用タブを、共有フォルダーへスキャンする場合は基本タブを開き、両面読取を押します。
- USBメモリーに保存する場合は、スキャン To USBメモリータブで両面読取を選択します。
- 長辺とじまたは短辺とじを選択します。
- 必要に応じて、ファイル形式、解像度、ファイル名を指定します。
- スタートを押します。
ファームウェアのバージョンによっては、両面読取ボタンが基本タブまたは応用タブに表示される場合があります。設定自体の名称は同じです。
長辺とじと短辺とじの選び方
操作を行う場所: 複合機の操作パネルにある両面読取設定、またはスキャンアプリケーションの給紙元設定。
| 原稿の種類 | ページのめくり方 | 選択する設定 |
|---|---|---|
| 一般的な縦向きの文書 | 本のページのように左から右へめくる | 長辺とじ |
| 上側で綴じる文書 | メモ帳やカレンダーのように下から上へめくる | 短辺とじ |
表面は正しく保存されるのに裏面が180度回転している場合、機器の故障ではありません。もう一度ジョブを実行し、反対側のとじ位置を選択してください。
手順3. 作成されたファイルを確認する
操作を行う場所: パソコンのPDFまたは画像ビューアー、あるいはファイルの送信先となった機器。
- 作成されたファイルを開きます。
- ページ数を確認します。両面原稿2枚をスキャンした場合は、4ページになる必要があります。
- 各用紙の表面の次に、その用紙の裏面が続いていることを確認します。
- 裏面ページの文字の向きを確認します。
- 表面しか保存されていない場合はジョブをやり直し、スタートを押す前に両面読取がオフになっていないことをもう一度確認します。
両面スキャン中、反転式ADFは裏面を読み取るため、用紙を搬送経路内へ戻します。用紙が余分に動いたり、短い待ち時間が発生したりするのは正常な動作です。
操作パネルからWSDを使用してパソコンへスキャンする
操作を行う場所: 複合機の操作パネル。パソコンにはあらかじめWSDスキャナーが登録されている必要があります。
OKI MB472
- 原稿をADFにセットし、SCAN(スキャン)を押します。
- Computer(パソコン)を選択し、OKを押します。
- Select A Connecting PC(接続先PCを選択)を選択し、OKを押します。
- From WSD Scan(WSD Scanから)を選択し、OKを押します。
- ファイルの送信先となるパソコンを選択します。
- Duplex Scan(両面読取)を選択してON(オン)に設定し、OKを押します。
- START(スタート)を押します。
OKI MB492とMB562
- 原稿をADFにセットし、スキャンを押します。
- スキャン To パソコンを選択します。
- 接続先選択を押します。
- WSD Scan接続PCリストから選択を選択します。
- 宛先となるパソコンを選択します。
- 両面読取を有効にして、スタートを押します。
操作パネルの設定が常に適用されるわけではありません
パソコン上のアプリケーションでボタンを押してジョブを開始した場合、そのアプリケーションのプロファイルに設定されているスキャン元が使用されます。複合機の操作パネルにある「両面読取」設定で、Windows、WIA、TWAINのプロファイルを強制的に変更することはできません。
Windows 11からスキャンを開始する場合
操作を行う場所: パソコン上のWindows スキャンまたは別のスキャンアプリケーション。
- 両面原稿をADFに表面を上向きにしてセットします。
- スタートメニューを開き、検索欄にWindows スキャンと入力して、表示されたアプリを起動します。
- スキャナー欄でOKI MB472、MB492、またはMB562を選択します。
- ソース欄でドキュメントフィーダーを選択します。フラットベッドは選択しないでください。
- アプリに両面スキャンという設定、またはフィーダーの両面用オプションが表示される場合は、それを有効にします。
- ファイルの種類と保存先フォルダーを指定します。
- スキャンを押します。
Windows 11では、複合機がWSDスキャナーとしてインストールされることがあります。アプリにフィーダーというソースが表示されても、両面モードの切り替え項目が表示されない場合があります。この画面には、プリンターのプロパティで有効にする必要がある隠し設定はありません。
両面オプションが表示されない場合は、操作パネルから共有フォルダー、メール、またはUSBメモリーへスキャンしてください。もう1つの方法は、インストール済みのOKIスキャナードライバーをTWAINまたはWIA経由で使用し、両面ADFを選択できるアプリケーションを利用することです。
Windows 10からスキャンを開始する場合
操作を行う場所: Windows スキャン、Windows FAX とスキャン、またはWIA/TWAIN対応アプリケーション。
Windows スキャンでは、Windows 11と同じ操作を行います。複合機を選択してから、ソース欄でドキュメントフィーダーを指定します。両面設定が表示されない場合は、OKI WIAまたはTWAINドライバーを使用するアプリケーションでスキャンを確認してください。
- 通常スキャンに使用しているアプリケーションを開きます。
- 似た名前で誤って追加された別の機器ではなく、OKIスキャナーを選択します。
- スキャン元または原稿給紙方法の設定を開きます。
- 名称に両面スキャンであることが明確に示されているADFオプションを選択します。
- Flatbedは選択しないでください。これは大きな原稿ガラスを意味する英語表記です。
- ドライバーのインターフェースが英語で表示される場合、スキャン元の設定はScan Methodと表示されることがあります。これは「スキャン方法」という意味です。Duplexという語を含むADFオプションを選択します。
- 両面原稿1枚でテストを実行します。
ActKeyユーティリティやOKIスキャナードライバーの一部のバージョンでは、インターフェースの一部が英語で表示される場合があります。そのため、Scan Method、ADF、Duplex、Flatbedなどの名称が英語のまま表示されることがあります。
Windowsのアプリケーションに両面ADFが表示されない場合
操作を行う場所: 最初にパソコン上のアプリケーション、その後、確認用ジョブとして複合機の操作パネル。
- 大きな原稿ガラスではなく、ADFが選択されていることを確認します。
- スキャン元の詳細設定を開きます。一部のアプリケーションでは、ADFを選択した後でのみ両面モードが表示されます。
- アプリケーションを閉じ、操作パネルからUSBメモリー、メール、または共有フォルダーへ直接両面スキャンします。
- 操作パネルから両面が保存される場合、ADFは正常です。制限はアプリケーション、WSDプロファイル、またはインストールされているスキャナードライバー側にあります。
- 操作パネルから正常に動作する方法を使用するか、TWAIN/WIA対応の別のアプリケーションを使用します。
両面スキャンを使用できるようにする目的で、PCL6またはPSプリンタードライバーを再インストールしないでください。プリンタードライバーは印刷を制御するものであり、スキャンアプリケーションにスキャン元のモードを追加するものではありません。
WSDスキャンのとじ位置を設定する方法
このセクションは、WSD経由で両面をスキャンできるものの、裏面ページが上下逆に保存される場合に使用します。
OKI MB472
操作を行う場所: 複合機のボタン式操作パネルにある管理者メニュー。
- SETTING(設定)を押します。
- Admin Setup(管理者設定)を選択し、OKを押します。
- 現在の管理者パスワードを入力してログインします。
- Scanner Setup(スキャナー設定)を選択します。
- WSD Scan Setup(WSD Scan設定)を開きます。
- Binding(原稿のとじ位置)を選択します。
- Long Edge Bind(長辺とじ)またはShort Edge Bind(短辺とじ)を設定します。
- ホーム画面が表示されるまで戻るボタンを押します。
OKI MB492とMB562
操作を行う場所: 複合機のタッチパネルにある管理者メニュー。
- 機器設定を押します。
- 管理者設定を選択します。
- 現在の管理者名と管理者パスワードを入力します。
- スキャナー機能を押します。
- WSD Scanを開きます。
- 原稿のとじ位置を押します。
- とじ位置を選択してホーム画面に戻ります。
この管理者設定はWSDスキャンに適用されます。通常のメール、共有フォルダー、USBメモリーへのスキャンジョブで長辺とじまたは短辺とじを選択する設定の代わりにはなりません。
手順4. OKI MB472で両面コピーを設定する
操作を行う場所: 複合機のボタン式操作パネル。Windowsやプリンタードライバーは使用しません。
- 原稿をADFにセットします。元の原稿が両面の場合は、ADFを使用する必要があります。
- COPY(コピー)を押します。
- 矢印ボタンでChange Settings(設定変更)メニューを開きます。
- Duplex Copy(両面コピー)を選択し、OKを押します。
- 元の原稿と完成するコピーに適した組み合わせを選択します。
- OKを押します。
- コピー部数を指定します。
- START(スタート)を押します。
| MB472の画面に表示される項目 | 結果 |
|---|---|
| Simplex → Duplex Long Edge(片面 → 両面・長辺とじ) | 片面原稿を、長辺とじで用紙の両面にコピーします |
| Simplex → Duplex Short Edge(片面 → 両面・短辺とじ) | 片面原稿を、短辺とじで用紙の両面にコピーします |
| Duplex → Duplex(両面 → 両面) | 原稿の両面を読み取り、用紙の両面にコピーします |
| Duplex Long Edge → Simplex(両面・長辺とじ → 片面) | 長辺とじの両面原稿の両面を、それぞれ別の片面用紙に出力します |
| Duplex Short Edge → Simplex(両面・短辺とじ → 片面) | 短辺とじの両面原稿の両面を、それぞれ別の片面用紙に出力します |
Long Edge(長辺)は長辺とじ、Short Edge(短辺)は短辺とじを意味します。OFF (Simplex)(オフ・片面)を選択すると、複合機は片面原稿として読み取り、片面で出力します。
手順5. OKI MB492とMB562で両面コピーを設定する
操作を行う場所: 複合機のタッチパネル。
- 両面原稿をADFに表面を上向きにしてセットします。
- コピーを押すか、物理ボタンのCOPY(コピー)を押します。
- コピーまたは基本タブで両面を押します。
- 1 → 2、2 → 1、または2 → 2モードを選択します。
- 長辺とじまたは短辺とじを選択します。
- 原稿の向きが正しく設定されていない場合は、変更を押して原稿の画像向きを修正します。
- OKを押します。
- コピー部数を指定し、スタートを押します。
- 1 → 2 — 片面原稿を用紙の両面に出力します;
- 2 → 1 — 原稿の両面をそれぞれ別の片面ページに出力します;
- 2 → 2 — 原稿の両面を読み取り、用紙の両面に印刷します。
最初のテストには普通紙のA4を使用してください。コピーの両面印刷を使用できない場合は、選択したトレイの用紙サイズ、用紙種類、坪量を確認してください。一部の小さい用紙サイズや特殊用紙は、自動両面印刷には使用できません。
原稿ガラスで両面を自動スキャンできない理由
操作を行う場所: 大きな原稿ガラスと複合機の操作パネル。
原稿ガラスで読み取れるのは、下向きになっている面だけです。両面読取を有効にしても、ガラス上の原稿を機器が自動的に裏返すことはできません。
原稿ガラスから複数の片面ページを1つにまとめる場合は、継続読取を使用します。最初のページを読み取ると、複合機が次の原稿をセットするよう求めます。次のページを置いて読取開始を選択し、最後のページの後に読取完了を選択します。
原稿ガラス上の片面原稿を用紙の両面にコピーする場合、継続読取が自動的に有効になることがあります。ただし、1枚の物理的な用紙の表裏を自動的に読み取るには、ADFが必要です。
確認結果から原因を特定する
| 発生していること | 原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 操作パネルからスキャンすると表面しか保存されない | ジョブでオフが選択されている | 開始前に両面読取を有効にする |
| 操作パネルからは両面が保存されるが、Windowsからは片面だけになる | アプリケーション、WSDプロファイル、またはドライバーが両面モードを渡していない | アプリケーションで両面ADFを選択するか、操作パネルからスキャンを開始する |
| 裏面ページが上下逆になる | とじ位置の選択が正しくない | 長辺とじを短辺とじに変更するか、その逆に変更する |
| 原稿ガラスでは両面をスキャンできない | 原稿ガラスは原稿を裏返すことができない | ADFを使用するか、継続読取で原稿を手動で裏返す |
| A6では両面モードが使用できない | 機器の仕様上の制限 | 表面と裏面を別々にスキャンする |
| 2 → 2モードで完成したコピーが印刷されない | トレイの用紙サイズまたは用紙種類が適切でない | 普通紙のA4を使用してジョブを確認する |
| 裏面を読み取るときだけ用紙が詰まる | 原稿が不適切、ローラーが汚れている、またはADFの反転機構に不具合がある | 新しい平らなA4用紙1枚で確認し、再び詰まる場合はADFを点検する |
ADFの機構に問題があると判断できる場合
機械的な故障を疑うのは、操作パネルから直接確認した後にしてください。両面読取を有効にし、新しい平らなA4用紙を使用して、ファイルをUSBメモリー、共有フォルダー、またはメールに保存します。
このテストで次のいずれかの症状が発生する場合は、サービスに点検を依頼してください。
- 複合機が表面を読み取るものの、裏面をスキャンするために用紙を戻そうとしない;
- 反転時に毎回用紙が停止する、または紙詰まりになる;
- ADFからパチパチ音、こすれる音、その他の異常音が聞こえる;
- 操作パネルに原稿送りエラーが表示される;
- 操作パネルからのスキャン、および2 → 1または2 → 2モードでのコピーの両方で裏面が読み取られない;
- 複数の新しい普通紙A4用紙で同じ問題が繰り返し発生する。
反転機構を分解したり、詰まった用紙を無理に引き抜いたりしないでください。ユーザーが開けることのできるADFカバーだけを開き、操作パネルまたはカバー内側の図に示されている方向へ原稿を取り除いてください。
最終更新日: 8月 16, 2026 記事の著者 DriverAsia



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