Canon MF657Cdw / MF655Cdw / MF651Cw:MF Scan Utility経由でPCにスキャンすると画質が悪い

対応モデル:Canon MF657Cdw、MF655Cdw、MF651Cw。

MF Scan Utilityを使ってPCへスキャンしたとき、Eメール送信時やモバイルアプリ、または別のスキャン方法よりも仕上がりが悪く見えても、必ずしも複合機の故障とは限りません。多くの場合、PCスキャン用に適切ではないプロファイルが選ばれているか、画像処理の設定がうまく合っていないことが原因です。

以下では、必要な確認手順をわかりやすく順番に説明します。

よくある症状

  • MF Scan Utilityでスキャンすると、背景が暗すぎる、色が付く、または「汚れた」ように見える。
  • 文字が期待よりも鮮明に見えない。
  • Canonのモバイルアプリやscan-to-emailのほうが、PCよりも画質が良い。
  • 同じ原稿でも、スキャンの開始方法によって結果が変わる。

なぜこのようなことが起きるのか

CanonのMF Scan Utilityでは、用途ごとに異なるプリセットが用意されています。メイン画面には[Document(ドキュメント)][Photo(写真)][Custom(カスタム)][ScanGear]の各ボタンがあります。Canonでも、[Document(ドキュメント)]は文字や図表を含む文書向け、[Photo(写真)]は写真向けであると案内しています。一般的な紙の文書に適さないモードを使うと、別の方法でスキャンした場合よりも結果が悪くなることがあります。

また、[Settings(設定)]ウィンドウには、[Color Mode(カラーモード)][Resolution(解像度)][Paper Size(用紙サイズ)][Document Orientation(原稿の向き)][Image Processing Settings(画像処理設定)]などの独自設定があります。さらに、CanonはMF650シリーズ本体側のスキャン改善機能として、、<Density(濃度)><Sharpness(シャープネス)>も案内しています。つまり、スキャン品質はスキャナー本体だけでなく、選択したモードや設定内容によって大きく変わります。

まず最初に確認すること

  1. 確認用に、同じ原稿を1枚用意します。
  2. 次の結果を比較します。
    • PCでMF Scan Utilityを使ったスキャン結果
    • 利用できる場合は、scan-to-emailやモバイルアプリなど別の方法での結果
  3. 問題がPCでだけ発生する場合は、スキャナー本体の故障を疑う前に、まずMF Scan Utilityの設定を確認する必要があります。

このシリーズのユーザーからは、すでに同様の事例も報告されています。たとえばMF657Cdwでは、scan-to-emailやモバイルアプリでは問題なく、WindowsのMF Scan UtilityでPDFスキャンすると青い背景が付いてしまうという報告がありました。これは実用上の重要な判断材料です。ある方法では正常で、別の方法でだけ悪化する場合、原因は通常スキャナー本体ではなく、そのスキャン方法固有の設定にあります。 (https://community.usa.canon.com/t5/Office-Printers/Poor-scan-quality-Canon-i-SENSYS-MF657Cdw/td-p/440051)

手順1:通常の文書は[Photo(写真)]ではなく[Document(ドキュメント)]を使う

Canonは、[Document(ドキュメント)]ボタンは文字や図表を含む文書のスキャン向け、[Photo(写真)]ボタンは写真向けであると案内しています。契約書、手順書、請求書、報告書、申請書など、一般的な紙文書であれば、まずは[Document(ドキュメント)]から試すのが適切です。

  1. MF Scan Utilityを開きます。
  2. テストでは[Document(ドキュメント)]ボタンを使います。
  3. 通常の文字原稿を[Photo(写真)]でスキャンした結果と単純比較しないでください。

手順2:[Settings(設定)]を開き、[Color Mode(カラーモード)]を確認する

Canonは[Settings(設定)]ウィンドウ内の[Color Mode(カラーモード)]項目を個別に案内しています。ここでは、色をどのように読み取るかを選択できます。文字主体の原稿では、この設定が背景、コントラスト、文字の読みやすさに直接影響します。Canonによれば、[Black and White(白黒)]は文字や線画の多い原稿向けで、[Grayscale(グレースケール)]は写真やそれに近い画像向けです。

  1. MF Scan Utility[Settings(設定)]をクリックします。
  2. 普段使用しているプロファイルを開きます。
  3. [Color Mode(カラーモード)]を探します。
  4. 通常の文字原稿では、次を試してください。
    • [Black and White(白黒)]:最大限にコントラストの高い文字が必要な場合
    • [Grayscale(グレースケール)]:白黒では中間調の情報が失われる場合
  5. もう一度テストスキャンを実行します。

PCで文書が「青っぽい」「灰色っぽい」「不要な色付き背景がある」と見える場合、この手順で改善することがよくあります。

手順3:[Resolution(解像度)]を確認する

Canonは[Settings(設定)]ウィンドウ内で[Resolution(解像度)]も重要項目として案内しています。解像度が低すぎると文字が読みにくくなり、高すぎるとファイルサイズが大きくなるだけでなく、不要な背景ノイズまで強調されることがあります。

  1. [Settings(設定)]ウィンドウで[Resolution(解像度)]を探します。
  2. 文字中心の文書であれば、まず300 dpiから始めてください。
  3. 文字が非常に小さい、または印字状態が悪い場合は、より高い値を試します。
  4. 背景が「汚れて」見える、またはPDFが重すぎる場合は、必要以上に解像度を上げないでください。

手順4:[Image Processing Settings(画像処理設定)]を確認する

MF Scan Utilityでは、Canonが[Image Processing Settings(画像処理設定)]を独立した項目として用意しています。ここでは、少なくとも次のような便利な設定が利用できます。

    • [Emphasize Frame(輪郭強調)]:画像の輪郭を強調して、よりシャープに見せます。
    • [Correct Black Text(黒文字補正)]:黒い文字の輪郭をよりはっきりさせます。
    • [Descreen(モアレ低減)]:モアレを抑え、縞模様を軽減します。
  1. [Settings(設定)]ウィンドウで[Image Processing Settings(画像処理設定)]を探します。
  2. 文字原稿では、まず[Correct Black Text(黒文字補正)]を有効にしてみてください。
  3. 文字が柔らかく見える、またはぼやける場合は、[Emphasize Frame(輪郭強調)]も確認します。
  4. 雑誌、パンフレット、または中間調の印刷画像を含む原稿をスキャンする場合は、[Descreen(モアレ低減)]を試してください。
  5. 設定を変えるたびに、必ず同じ原稿で新しくテストしてください。

手順5:ADFと原稿台ガラスで結果が違う場合は、[Scanning Method(読み取り方法)]、[Paper Size(用紙サイズ)]、[Document Orientation(原稿の向き)]を確認する

Canonによると、MF Scan Utilityでの結果は[Scanning Method(読み取り方法)][Paper Size(用紙サイズ)][Document Orientation(原稿の向き)]の設定にも左右されます。たとえばADFからスキャンしているのに、ソフト側で別の読み取り方法や別サイズの原稿を想定していると、期待どおりの結果にならないことがあります。

  1. [Settings(設定)]ウィンドウで[Scanning Method(読み取り方法)]を確認します。
  2. ADFか原稿台ガラスか、実際の読み取り方法に合った設定になっていることを確認します。
  3. [Paper Size(用紙サイズ)]を確認します。通常のA4原稿であれば、自動判別に任せず、明示的にA4を指定したほうが安全です。
  4. ADFを使用している場合は、[Document Orientation(原稿の向き)]も確認してください。

原稿台ガラスとADFで画質を比較する場合、ソフト側で別々の設定プロファイルになっていないかも確認してください。

手順6:標準プロファイルで足りない場合は[ScanGear]を使う

Canonは、[ScanGear]ボタンを、スキャン設定を詳しく調整するためのスキャナードライバー画面を開く機能として案内しています。通常の[Document(ドキュメント)][Photo(写真)]では希望どおりの結果が得られない場合、ここを使うのが正しい方法です。

  1. MF Scan Utilityを開きます。
  2. [ScanGear]をクリックします。
  3. 詳細なスキャン設定を確認します。
  4. テストスキャンを行い、通常プロファイルの結果と比較します。

この手順は、オフィス文書向けの「平均的な」プロファイルではなく、より細かい手動調整が必要な場合に特に有効です。

手順7:scan-to-emailやscan-to-folderでは、本体パネルの<Original Type(原稿の種類)>、<Density(濃度)>、<Sharpness(シャープネス)>を使う

MF650シリーズ本体について、Canonは「Clear Scanning(より鮮明なスキャン)」に相当する案内の中で、Eメール送信、インターネットFAX送信、サーバー保存時に<Original Type(原稿の種類)><Density(濃度)><Sharpness(シャープネス)>を調整できると説明しています。Canonは、文字や画像が薄すぎる、または濃すぎる場合には濃度を調整でき、ぼやけた文字や鉛筆書きの線にはシャープネスを上げ、雑誌写真のような原稿には逆に下げることができると案内しています。

ここで重要なのは、scan-to-emailやscan-to-folderで良い結果が出るのに、PC上のMF Scan Utilityでだけ画質が悪い場合、その原因は本体の故障ではなく、本体パネル側の設定とPCソフト側の設定の違いであることが多い、という点です。

手順8:仕上がりを確認せずに保存したくない場合は、[Check scan results(スキャン結果を確認)]を有効にする

Canonは[Check scan results(スキャン結果を確認)]も個別の項目として案内しています。これを有効にすると、保存前にサムネイルを確認し、必要に応じてデータ形式、画像の順序、そのほかの設定を変更できます。まだ最適な設定を探している段階で、毎回失敗した結果をそのまま保存したくない場合に便利です。

  1. MF Scan Utility[Settings(設定)]をクリックします。
  2. 対象のプロファイルで[Check scan results(スキャン結果を確認)]を有効にします。
  3. テストスキャン後、最終保存の前に結果を確認します。

どこに問題があるかを素早く見分ける方法

  • scan-to-emailやモバイルアプリでは問題ないのに、PCだけ画質が悪い場合:通常はスキャナー本体ではなく、MF Scan Utilityのプロファイル設定に原因があります。
  • 通常の紙文書を[Photo(写真)]でスキャンしている場合[Document(ドキュメント)]より結果が悪くなることがあります。
  • 文字が灰色っぽい、ぼやける、または背景が目立ちすぎる場合:まず[Color Mode(カラーモード)][Resolution(解像度)][Correct Black Text(黒文字補正)]を確認してください。
  • 問題がADF経由のスキャンでだけ起きる場合[Scanning Method(読み取り方法)][Paper Size(用紙サイズ)][Document Orientation(原稿の向き)]も追加で確認してください。

サポートに問い合わせるべきタイミング

  • [Document(ドキュメント)]プロファイルを確認済みである。
  • [Color Mode(カラーモード)][Resolution(解像度)]を調整済みである。
  • [Image Processing Settings(画像処理設定)]を確認済みである。
  • 原稿台ガラスとADFの結果を比較済みである。
  • [ScanGear]でのスキャンも試した。
  • それでも画質が明らかに不自然なままである。

ここまで確認しても、PCでだけ画質不良が続く場合は、Canonサポートへ連絡するのが妥当です。その際、MF Scan Utilityとほかのスキャン方法で画質がどう違うかを具体的に伝えると、状況を説明しやすくなります。

まとめ

Canon MF657Cdw、MF655Cdw、MF651Cwで、MF Scan Utilityを使ったPCスキャンの画質が悪い場合、その多くは本体の故障ではなく、選択したプロファイルや画像処理設定に原因があります。まずは[Document(ドキュメント)]を使っているか確認し、その後で[Color Mode(カラーモード)][Resolution(解像度)][Image Processing Settings(画像処理設定)]を見直し、必要であれば[ScanGear]でより細かく調整してください。ほかのスキャン方法のほうが良い結果になる場合、多くは修理ではなく設定の見直しで解決できます。

最終更新日: 4月 15, 2026 記事の著者 DriverAsia

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